世の中の様々なところで役に立っているモノの部品を作る仕事
加工開発課の仕事は主に、部品や金型の設計、そして解析です。まずは2Dで図面を作り、それを3D化して解析ソフトに読み込ませ、デジタルで鍛造をシミュレーション。設計の妥当性が確認できたら、試作品の製作に入ります。設計や解析業務で一日中パソコンに向かっていることもあれば、試作のために一日中現場にいることも。こうして自分が製造に携わった部品が世の中のいろいろなものに使われ、誰かの役に立っていることが、この仕事の魅力です。
生産で重要な役割を担う設計という仕事に誇りを持っている
過去に制作したことのないような複雑な形をした製品の設計を、周りの人に相談をしながら試行錯誤し、仕上げた時のうれしさはとても大きいです。設計という仕事は、製品を生産する上で重要な役割を担っているので責任感も大きく、それもまたやりがいにつながっています。
将来的には、新しい材質を使った鍛造にも挑戦したいと考えています。例えばステンレスは変形に力が必要なため今の技術ではまだ難しいですが、鉄やアルミと比べて錆びにくいという特徴があります。いつかは鍛造が可能なノウハウを見つけ、作れる部品の幅を広げることが目標です。
社長をはじめ会社全体のアットホームな雰囲気が魅力
ネパール出身で、母国語のほかに英語、日本語、インドのヒンディー語が話せます。就活では得意の語学力を生かせる仕事を希望していたところ、説明会で群馬精工に出会いました。当社はタイに工場があり、インドにも技術支援を行っていると知って興味を持ったのですが、それだけでなく社長のやさしくて話しやすい人柄や、会社全体のアットホームな雰囲気も気に入りました。入社して5年、外部の協力会社とのやりとりをする購買業務と、通訳・書類の翻訳をする国際支援業務を担当しています。
通訳として必要とされ、信頼されていることがやりがいに
タイやインドを現地訪問する際は、通訳として同行するのも国際支援業務のひとつ。自分の通訳で、異なる言語を話す二人の間にコミュニケーションが生まれ、理解し合えた瞬間には通訳者としてのやりがいを感じます。
インドへの技術支援では「冷間鍛造」という技術を伝えるために、まずは自分が各工程の仕事をしっかりと理解することが求められます。これからも勉強を続けて、当社が長年にわたり培ってきた素晴らしい技術を、より多くのお客様に知ってもらうための橋渡しとなっていきたいです。
幅広い製品を手がけるこの会社に興味が湧いた
この会社に興味を持ったきっかけは、自動車や二輪、釣り具など、幅広いジャンルの部品の設計と製造を手がけているところ。金型技術課では、NC旋盤やマシニングセンタ、放電加工機といった機械を用いて、冷間鍛造で部品を成形する際に使う金型を製作しています。製品の数だけ金型が存在するため、毎日さまざまな形の金型を製作しているのですが、1つの金型を作るたびにプログラム作成や工具の選定、加工手順や条件の考案などがあり、考えることはたくさん。初めは仕事量の多さに苦労もしましたが、今はそれも楽しめています。
NC旋盤の知識を深めて、加工の幅を広げたい
金型技術課は7名と少数精鋭で、工程ごとに担当が分かれています。私が担当するのは、NC旋盤という機械を使った切削加工で、自分で考えながら作業を進められる仕事にやりがいを感じています。また、各工程との連携も重要ですが、少人数だからこそ担当者同士の相談がしやすく、加工の流れをじっくりと検討できる部分も、この会社の良いところ。今後もNCの操作方法やプログラムに関する知識を深めて、より効果的な加工や作業の効率化を目指し、新しい加工方法にも挑戦できるようになりたいです。